更新日2023年09月23日
中古トラクターを購入する最大のメリットはなんといっても価格が安いことです。
新品でトラクターを購入すると「数百万円~」するものでも、中古なら「数十万円~」から購入することができます。
おおよその相場は、新品のトラクターなら「馬力×10万円」、中古のトラクターなら「馬力×3万円~4万円」となります。
(機種、年式、使用時間、キャビン付きかどうかなどによって大きく変わります)
新品の半値以下で購入できるトラクターが多いので、購入資金を抑えたい人は中古トラクターはオススメです。
一口に中古トラクターといってもピンからキリまであります。
使い古されたトラクターから、新品同様のトラクターまで様々です。
しかし、多少古くてもまだまだ使えるトラクターが多いので、コスパが高いのが中古品の魅力の一つです。
また、中古トラクターの中には、展示品だったものやデモンストレーション用だったものも稀にあります。
そのようなトラクターは実際の農作業で使用されていない場合が多く、中古品でありながらほぼ新品の状態ですのでかなりお得に手に入ります。
トラクターは機械なのでいつかは壊れてしまうので、長く農業を続けていくなら買い替えるのが基本です。
後々買い替えることを視野に入れるのなら、最初から中古で購入しておくほうが断然お得になります。
購入価格と売却価格のギャップを考えれば一目瞭然ですね。
人気のメーカーや機種であれば値が落ちづらいので、そういった中古トラクターを狙ってみるのも良いかもしれません。
馬力はトラクター選びの重要なチェックポイントです。
トラクターは、ロータリーやハローといった作業機(アタッチメント)を付けて、はじめて農作業を行うことができます。
そして、その作業機を取り付けるには適した馬力のトラクターでなくてはいけません。
馬力が合っていないと、正常に動作しなかったり、馬力不足でエンストを起こしてしまいます。
馬力の高さでトラクターのできることの幅が決まってしまうので、購入前にはどのような作業目的でその馬力にするのかを考えておきましょう。
▼トラクターの馬力についての記事はコチラ
年式はトラクターの製造年を表すもので、「新しい」か「古い」かくらいをイメージしている人は多いかもしれません。
もちろん、古ければ型落ちなどの要因で中古相場は安くなり、新しいものであれば高くなります。
しかし、年式からわかることはそれだけはなく、トラクターの部品供給年数の目安がわかるようになります。
各メーカー共通で、トラクターの部品供給年数は製造されてから12年間としています。
中古で購入したものが12年以上を過ぎていると、修理時の部品が手に入りづらいもしくは手に入らない可能性が出てきてしまうのです。
年式から部品供給がされる残りの年数を計算し、できるだけ新しいトラクターを選ぶことで購入後も安心して使用できます。
▼トラクターの年式についての記事はコチラ
トラクターの使用時間は備え付けられているアワーメーターで確認することができます。
相当古いものでない限りほぼすべてのトラクターにアワーメーターが搭載されていて、トラクターの使用時間が累計で表示されています。
使用時間からわかることは、トラクターのおおよその寿命が予想できることです。
【馬力 × 100時間 = トラクターの寿命】
実際はこの計算通りとはならないことが多いですが、高馬力のトラクターほど寿命が長いことは確かなことです。
ただし、1000時間以上使用した中古のトラクターは何かしらの不具合が出始めることが多く、外見からはわからない内部の故障が近い恐れもあり購入の際は注意が必要なります。
そのため、できる限り使用時間は短いトラクターを選ぶことがオススメです。
馬力の高さや前所有者が行っていたメンテナンス状況により一概には言えないことですが、長時間使用されているトラクターは購入後すぐに壊れるリスクが高いことは覚えておきましょう。
▼トラクターの使用時間についての記事はコチラ
トラクターの使用時間を確認する方法|アワーメーターの見方なども解説
中古農機具を取り扱っている実店舗のある販売店なら、実際にトラクターを見ることができて、なおかつ整備されたものが販売されている場合が多いですが、インターネットで中古トラクターを購入するときは特に注意が必要です。
インターネットでは、中古品の販売サイトやオークションサイトなどで中古トラクターを購入することができます。
そういったところの出品者は、農機具の整備士がいない業者や個人の場合もあるため、未整備の中古トラクターが出回る可能性は高いものとなっています。
掲載されているトラクターの状態をしっかり確認することはもちろん大事ですが、記載漏れや都合の悪いことを隠している可能性もありますので、利用時には十分に注意してください。
対策としては、まず信頼できる出品者を選ぶことです。
基本的に販売サイトなどでは出品者の評価を見ることができ、高評価が多かったり悪いコメントが少なかったりすると、ある程度信用度の高い出品者と判断することができます。
そして次は、できるだけ整備済みのトラクターを選ぶことです。
購入後、すぐに不具合が起こる可能性は低いですし、たとえ未整備であったとしても掲載内容に誤りが少ない可能性が高いので、しっかり理解して購入すればトラブルは少ないはずです。
もし出品者のトラクターの保管場所(お店や家)が近くにあってトラクターを直接見せてもらえる状況なら、失敗がないように購入前に確認させてもらうことをオススメします。
基本的に中古トラクターは、前所有者が付けたオプションが付いたまま販売されています。(作業機は初期装備のものとは異なる場合あり)
新品で様々なオプションを付けて購入すると通常よりさらに高額になってしまいますが、それが中古となれば大幅に価格を抑えて購入することができます。
ちょうど欲しかった機能や性能だった場合にはこんなにお得なことはありませんね。
同じ型式のトラクターでも、作業機の種類、キャビンや様々なオプションの有無などで中古価格は変わりますので、必要なオプションと価格のバランスで比較してみましょう。
クボタは国内のトップシェアを誇る日本の最大手農機メーカーで、長く国内の農業機械業界をけん引してきました。
そんなクボタのトラクターは丈夫で壊れにくいと評判です。
長く使用できるクボタのトラクターは、新品だけでなく中古も高い人気があります。
部品供給については約35万点の在庫数があり、迅速に対応できる体制を整えていて、アフターサービスの手厚さからも選ばれています。
▼クボタの人気中古トラクター
KLシリーズ、GLシリーズ、GBシリーズなど
ヤンマーは国内シェア2位の実績を持つ国内大手農機メーカーです。
小型ディーゼルエンジンの開発に定評があり、世界的に多大な貢献をもたらしたことでも有名です。
ヤンマーのトラクターは、耐久性が高く故障が少ないので古い機種でも安心して使用できます。
ヤンマーの中古トラクターの人気は高く、クボタにも引けを取りません。
▼ヤンマーの人気中古トラクター
AFシリーズ、EFシリーズ、EGシリーズなど
イセキは国内シェア3位の国内大手農機メーカーです。
創業から100年近い老舗メーカーで農業機械一筋で、数々のヒット商品を生み出してきました。
イセキのトラクターは、操作性が良く高性能でありながらリーズナブルなシリーズが多いのが特徴です。
中古トラクターも比較的安く購入できるので、費用を少しでも抑えたい人はぜひチェックしてください。
▼イセキの人気中古トラクター
ATシリーズ、TGシリーズ、TAシリーズ、TMシリーズなど
特にこだわりがなければクボタのトラクターを選ぶのが無難です。
トラクターの性能もさることながら、全国の営業所や販売拠点の数も国内トップですので、いざという時にも安心です。
また、2台目以降のトラクターでメーカーを迷っているときは、使用したことのある使い慣れたメーカーを選ぶのも選択の一つです。
メーカーによってトラクターの操作性は変わるので、慣れるまでに時間が掛かったり、使いづらいと感じてしまうことがあると思います。
できるだけ農機具販売店などで試乗して、お好みのメーカーのトラクターを見つけましょう。
まず第一に、中古トラクターを購入するにあたって事前に確認していただきたいのが、購入した中古トラクターのメンテナンスを請け負ってくれる農機具販売店やメーカーの営業所などが近くにあるかどうかです。
特にインターネットで中古トラクターを購入した場合に注意が必要で、販売店によってはそのお店で購入した農機具しか修理対応しないケースがあります。
また、購入したトラクターのメーカーの営業所が近くにない場合には、迅速なアフターサービスを受けることもできません。
トラクターは定期点検や修理が必要なものですので、購入後のメンテナンスのことも考えて中古トラクターを選ぶようにしましょう。
近くに農機具販売店があるなら、まずはそちらで購入を検討することをオススメします。
修理対応のこともそうですが、整備済みの農機具が揃っていますので安心して購入することができます。
海外のトラクターは高馬力なシリーズが多く、作業効率を高めるには魅力的なトラクターですが購入時の注意点があります。
前述したように、修理を行ってくれるお店やメーカーが近くにあるかどうかは必ず確認しておかなければいけません。
海外のメーカーですので、日本で取り扱える販売店やメーカーの営業所の数は国内メーカーほど多くありません。
また、対応してくれるお店があったとしても、部品の取り寄せが必要になった場合には時間がかかってしまいます。
アフターサービスの受けやすさを考えるなら、国内メーカーのトラクターを選ぶほうが無難といえます。
中古トラクターを購入した後の運搬費用には十分に気を付けてください。
トラクターは大型の機械のため、もともとの運搬費用は高額で配送距離によっては数万円~十数万円以上かかってしまいます。
中古トラクターは安くてもトータルで高くなってはあまりお得とは言えませんから、できれば近くの購入先から検討してみましょう。
また、自分で引取に行くことが可能な場合は、運搬費用はガソリン代くらいになるので大幅にコストを下げることができます。
中古トラクターの購入を検討する際には、運搬費用も考慮して賢く選びましょう。
〇中古トラクターの最大のメリットは新品の約半値以下で購入ができる「安さ」
〇中古トラクターを選ぶ時のポイント5つ
・購入後のトラクターで行う作業に必要な馬力を予め把握しておく
・購入するトラクターの年式を確認して部品供給期間を計算しておく
・使用時間からトラクターの状態や寿命を予測する
・できる限り整備済みの良い状態のトラクターを選ぶ
・付いているオプションにも注目してよりお得なトラクターを見つける
〇トラクターのメーカー選びで迷ったときは使い慣れたメーカーかクボタがオススメ
〇中古トラクターを購入するときは、修理をしてくれるお店が近くあるかを予め確認することが大切
中古トラクターは安い反面、購入にはあらゆるリスクが潜んでいます。
しかし、予めそのリスクを知っておけば対策ができますので、失敗することは限りなく少なくなります。
農家の農業機械購入のコストはかなりの負担となっていますので、少しでもコスト削減になるように、お得な中古トラクターを探してみてはいかがでしょうか。
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代表取締役 道地竜史
農機具買取モノリーフ代表取締役
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