トラクターの年式の調べ方や必要な場面を解説!

更新日2023年09月05日

トラクターの年式の調べ方や必要な場面を解説!

 

 

トラクターの年式について

 

トラクターの年式とは、各メーカーがトラクターを製造した年のことを指します。

年式は、自動車の中古車と同様にトラクターの中古価格にも影響する重要なものです。しかし、いちいち年式を覚えている人はかなり少ないのではないでしょうか。

でも安心してください。実は年式は簡単に調べることができます。

 

この記事では、年式を調べる方法、必要な場面、重要性などについて解説していきます。

 

 

トラクターの年式を調べる方法

パソコンで調べ物をする女性

 

メーカーの公式サイトから調べる

 

各農機具メーカーの公式サイトでは、販売年数や製造年数(年式)などを簡単に調べることができます。

以下の公式サイト内で型式を検索すれば、ほとんどのトラクターの製造開始年と製造終了年を確認することが可能です。(※古すぎるシリーズや新しいシリーズなどは一部検索しても出てこない場合があります)

▼クボタ

クボタ「販売年度検索」

▼ヤンマー

ヤンマー「製造年検索」

▼イセキ

井関農機「製造期間・メーカー希望小売価格検索(旧型式)」

▼三菱マヒンドラ農機

三菱マヒンドラ農機「製品販売期間・メーカー希望小売価格検索」

 

その他の方法

インターネットで、トラクターの「型式」や「モデル名」+「年式」というように検索してみてください。

すると、トラクターの型式ごとに年式を紹介しているサイトなどが見つかるので、こちらでも年式を確認することができます。

とはいえ、掲載サイトなどによっては不確かな情報が掲載されている場合もありますので、やはりメーカーの公式サイトで調べるほうが安心です。

 

車輪の刻印を調べる

 

ホイール部分にはトラクターの年式の数字が刻印されています。

これを確認することで、簡単にお手持ちのトラクターの年式を確認することができます。

しかし、これには注意が必要です。

中古のトラクターの場合、前の持ち主がホイールを交換している可能性があり、本来の年式とは異なる刻印の場合があります。

中古のトラクターを購入した人は、必ず前輪と後輪の両方の刻印にズレがないかをチェックするようにしましょう。

前後の刻印にズレがあった場合や刻印がわからないという場合には、メーカーの公式サイトで調べる方法がオススメです。

 

 

年式の重要性や必要な場面とは

ノートに書いたポイント

 

部品を取り寄せする場合

 

各メーカーでは、生産を終了してから一定の期間内までは部品の供給が可能です。

農機具の機種によって部品の供給年数が異なり、年数はどのメーカーであっても共通となります。

一般社団法人日本農業機械工業会が発表している「機種別の補修用部品の供給年数」は以下の通りです。

 

機種別部品 製造終了後から部品を供給する年限 備考
トラクター 12年 国産
耕うん機(管理機、ティラー含む) 9年
田植機 9年
バインダー 9年
コンバイン 9年
脱穀機 10年
乾燥機 12年 個人用
籾摺り機 10年
米選機 10年
精米機 10年 個人用
動力噴霧機 9年
動力散粉機 9年
スピードスプレーヤー 9年
刈払機 8年
定置カッター 10年
作業機 9年
運搬車 7年

 

例えば、トラクターのあるモデルの製造が打ち切られた場合、その時より12年間は部品の供給は可能、という感じになります。

ただし、一部の製品は供給できない部品があったり、特殊な部品については納期に時間が掛かる場合があります

また三菱マヒンドラ農機では、一部の部品は上記の供給期間にプラス2年延長して対応してくれています。

 

ちなみに、供給期間を過ぎても部品を入手できる場合があります。

供給期間を過ぎると部品の製造はされなくなりますが、それまでに製造した部品をメーカーが保管していた場合には在庫がなくなるまで対応してくれます。

 

こうした部品供給の期間を把握しておくために、年式を知っておく必要があるというわけです。

 

トラクターを中古で購入する場合

 

中古トラクターを購入する人は、馬力や年式、稼働時間に注目して検討しています。

仕事の道具として購入する人がほとんどなわけですから、どれくらいの作業ができて状態に問題ないかが一番大事なことになってきます。

年式がわかっていると中古トラクターの状態などをある程度把握できるようになります。

 

年式が新しい=性能が良い・機能が多い・故障のリスクは低い・価格は高い

年式が古い=性能が悪い・機能が少ない・故障のリスクは高い・価格は安い

 

一概には言えませんが、ほとんどの場合では、年式からこのようなことが予想できます。

特にネットオークションなどでは、実物を見ることができないので重要な情報となります。

 

また、部品供給の点も考慮すると、購入前の年式の把握は必要不可欠です。

部品が製造されていないことを、購入した後に気付いてからでは遅いですからね。

今後のメンテナンスや修理のことを考えると、年式を予めチェックすることは重要なポイントになります。

 

トラクターを売却する場合

 

トラクターを買取業者などで売却する際に、型式、年式、稼働時間、状態などを伝えれば事前に概算の見積りを出してくれます。

特に、電話やLINE査定での見積りでは実物を直に査定できないので、どれだけの情報があるかが鍵となります。

事前に見積りを依頼する際は、できる限り細かい情報を伝えることで、実際の買取価格に近い査定額を提示してくれます。

 

ちなみに、型式さえ正確に伝えていれば、年式は伝えずとも買取業者のほうである程度把握することは可能です。

ですので、年式は必ず必要というわけではありません

売却時は年式の必要性というよりも、年式の新旧が重要になってきます。

 

中古価格(買取価格)は、年式が新しいものほど高いものが多く、古いものほど安くなってしまうのが一般的です。

これに一部例外があるとすれば、希少性が高い場合です。

たとえば、ブランド品や人気カードゲームのカードといったものは、希少性が高いものなら古くても高値となるケースがあります。

しかし、トラクターには人気が高いものはあっても、希少なトラクターというものがあまりなく、実用的な部分でしかあまり評価はされません。

そのため、年式の古いトラクターなどの農機具は安くなってしまうものが多いというわけです。

 

しかし、古いからといって諦めるのはまだ早いです。

少しでも高く売れるためのポイントがありますのでご紹介します。

 

 

古い年式のトラクターを少しでも高く売る方法

古いトラクター

 

トラクターの手入れやメンテナンス

 

適切な点検・部品交換はトラクターの状態を保つために非常に大事なことです。

売却の際、問題なく動く状態であれば、年式の古いものでもかなり評価は高くなります

故障しているものに比べたら雲泥の差です。

日頃からの手入れ、定期的なメンテナンスをしていることが、長く使用できると同時に売却の際にも大切になってきます。

 

複数の買取業者で見積もりを取る

 

見積りは1社だけじゃなく、複数の買取業者に依頼し比較することで、高く買い取ってくれる業者を見つけることができます。

業者によって買取価格に差があるのはもちろんですが、特に年式の古いものを見積りに出す際には対応自体が異なる場合があります。

それは「引取料がかかる」「無料で引取りできる」「買取ができない」などのケースです。

例えば、他の業者なら10万円で売れるものでも、0円で引取りされては大損となってしまうので、1社だけに依頼するのは注意が必要というわけですね。

見積りを聞いて周るのは、手間や時間がかかることですが、少しでも高く売るためには重要なポイントとなります。

 

 

まとめ

 

年式の調べ方は、インターネットでメーカーのページから型式を検索して調べる方法がオススメです。

そして、年式が必要になってくる場面は、部品の供給期限を知りたい時、中古トラクターを購入する時などになります。

年式によって中古価格は影響されますが、農機具の中でも特にトラクターは古くても値が付きやすいものになります。

売却を検討している場合は、複数の業者に査定を依頼して、少しでも高く買取してもらいましょう。

 

 

 

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この記事を書いた人

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代表取締役 道地竜史
農機具買取モノリーフ代表取締役
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