スマート農業の最先端のシステム・ロボット農機・高性能な機械一覧

更新日2023年08月20日

スマート農業の最先端のシステム・ロボット農機・高性能な機械一覧

 

スマート農業とは

ロボット技術やICT(Information and Communication Technology)などの最先端の技術を活用した新たな農業です。

農業の省力化、作業負担の軽減、生産物の品質向上などの実現が目的であり、現在、日本各地で導入が進んでいます。

 

 

経営・生産管理システム

クボタスマートアグリシステムKSAS

出典:株式会社クボタ「KSAS」

 

概要

スマートフォン、PCなどを利用し、圃場管理、生育管理、出荷管理などの様々な作業記録のデータを一括で管理できるシステムです。

蓄積したデータをもとに、生産コストの見直しや翌年の栽培計画にも活用できます。

また、クボタやヤンマーなどでは、システムに対応した農機具と連動して作業内容の管理ができます。

農薬や肥料の散布量を記録したり、農機具の稼働情報をもとに故障を未然に防止できたりと便利な機能とサポートが充実しています。

 

導入後のメリット・実績

作業負担の軽減、作業効率アップ、農作物の品質向上、収穫量アップ、作業ミスの減少、収益増加など

 

主なメーカーの製品やサービス

(株)クボタ

クボタスマートアグリシステム(KSAS)

ヤンマーアグリ(株)

スマートアシスト

井関農機(株)

ISEKIアグリサポート

JA全農(全国農業協同組合連合会)

Z-GIS(ゼット-ジーアイエス)

パナソニック(株)

Smart菜園's クラウド

ソリマチ(株)

農業簿記、フェースファーム生産履歴

テラスマイル(株)

RightARM(ライトアーム)

(株)NPシステム開発

環境モニタリングクラウドシステム「web-Watcher®」

(株)オプティム

Agri Field Manager(アグリフィールドマネージャー)

(株)NTTデータ

あい作

NECソリューションイノベータ(株)

NEC生産原価データ活用サービス

(株)TrexEdge

Agrion(アグリオン)

イーサポートリンク(株)

農場物語

(株)イーエスケイ

畑らく日記

(株)セラク

みどりクラウド

ウォーターセル(株)

アグリノート

トヨタ自動車(株)

豊作計画

ソフトバンク・テクノロジー(株)/リデン(株)

agmiru(アグミル)

データプロセス(株)

アグリーフ

(株)日立ソリューションズ東日本

GeoMation農業支援アプリケーション

国際航業(株)

営農支援サービス 天晴れ

 

 

水管理システム

クボタの水管理システムWATARAS

出典:株式会社クボタケミックス

 

概要

ほ場の水位や水温をセンサーで測定し、その場にいなくてもスマートフォンなどでいつでも確認でき、給水口の遠隔操作や自動制御などができるシステムです。

水位や水温に異常があればスマートフォンに通知が来る機能もあり、もしもの時にも安心です。

収集したデータから、収穫適期や病虫害の発生を予測できるものもあります。

 

導入後のメリット・実績

水管理のための見回り作業の労力低減や時間の短縮、農作物の品質向上、無駄な排水がなくなりコスト削減、水管理・気象情報の履歴のデータ化など

 

主なメーカーの製品やサービス

(株)クボタケミックス

ほ場水管理システム WATARAS(ワタラス)

(株)インターネットイニシアティブ

水田センサーMITSUHA(ミツハ)

(株)セラク

みどりクラウド

(株)farmo

水田ファーモ

(株)笑農和

paditch(パディッチ)

(株)AmaterZ

inamo(いなも)

(株)ほくつう

水まわりくん(みまわりくん)

ニシム電子工業(株)

MIHARAS(ミハラス)

ハイパーアグリ(株)

フィールドマイスター

 

 

ほ場・施設の環境制御システム

ゼロアグリ潅水システム

出典:株式会社ルートレック・ネットワークス「ゼロアグリ」

 

概要

ほ場、施設、ハウス内外の温度・湿度・二酸化炭素濃度・日射量などをセンサーで測定して、自動で各種調整・カーテンや窓の開閉・潅水などを行うシステムです。

これらは、スマートフォンやPCなどでいつでも確認ができ、離れた場所からでも遠隔操作が行えるものもあります。

生育環境の「見える化」により、ほ場や施設の環境の最適化・安定化に貢献しています。

 

導入後のメリット・実績

農作物の品質向上、収穫量の安定化や増加、管理のための労力低減や時間の短縮、収益増加など

 

主なメーカーの製品やサービス

イノチオアグリ(株)

AERO BEAT(エアロビート)

(株)サンホープ

クラウド型かん水コントローラーG.S.I

(株)ジョイ・ワールド・パシフィック

あぐりセンスクラウド

(株)誠和

プロファインダー

(株)セラク

みどりクラウド

(株)SenSprout

SenSprout Pro(センスプラウト プロ)

ITbookテクノロジー(株)

温調みつばち

(株)テヌート

光合成効率促進装置「コンダクター」

(株)デンソー

プロファームコントローラー

(株)ニッポー

House NAVI ADVANCE(ハウスナビ・アドバンス)

(株)NEO AGRI

アグリモート

(株)ルートレック・ネットワークス/(株)クボタ

AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」

アルスプラウト(株)

Arsproutクラウド

 

 

自動操舵システム

ニコン・トリンブルの自動操舵システム

出典:株式会社ニコン・トリンブル

 

概要

GNSSの受信機、モータ付きハンドル、モニターをトラクター・コンバイン・田植機などに取り付け、ハンドル操作を自動で制御するシステムです。

(GNSSとは、アメリカが管理する人工衛星のGPSを含み、各国が管理する人工衛星の総称です)

所持しているトラクターに取り付けることで、直進アシストや自動操縦が可能になります。

また、近年ではGNSSより正確なRTK(Real Time Kinematic)が登場したことにより、さらに正確な位置情報をとらえることが可能になりました。

その名の通り、リアルタイムで位置情報を更新し、なんとズレは2cm前後にまで抑えます。

従来のものより、誤差や不具合が少なくなり、精度の高い操舵で安心して利用できます。

 

導入後のメリット・実績

トラクターの操作に不慣れな人でも熟練者と同等の精度や作業スピードが実現、長時間走行の負担を軽減など

 

主なメーカーの製品やサービス

(株)FAG

FJD農機自動操舵システム

(株)トプコン

XD/AGS-2-SET

(株)ニコン・トリンブル

Trimble GFX-750

Deere&Company/ジョンディア

GreenStar 4240

三菱マヒンドラ農機(株)

SE-Navi

 

 

ロボットトラクター

ヤンマーのロボットトラクターYT5113

出典:全農 栃木県本部「ヤンマーアグリ株式会社 YT5113」

 

概要

ロボットトラクターの登場で、離れた場所からタブレットやリモコンを操作し、乗車なしで自動操縦や遠隔操作が可能になりました。

自動操舵システムは乗車しないといけませんでしたが、ロボットトラクターは無人で走行ができます。

しかし、運用のためには、使用者はほ場内や周辺で常に監視し、もしも危険な走行などがあった場合には、すぐに停止し対応できるように安全に配慮しなければなりません。

無人のロボットトラクターの後方から付いていく形で有人のトラクターを走行し、同時に操作・監視しながら作業をする方法が、効率良い使用例となります。

 

導入後のメリット・実績

1人で2倍の作業効率、大幅な時間短縮、作業効率の向上により農地の拡大・大規模化の実現、収益増加など

 

主なメーカーの製品

(株)クボタ

Agri Robo MR1000AH

ヤンマーアグリ(株)

YT488A、YT498A

井関農機(株)

ロボットトラクタTJVシリーズ

 

 

高性能コンバイン

イセキのコンバインHJ6130

出典:井関農機株式会社

 

概要

稲の収穫時に、収量、水分量、食味(タンパク値)などを測定し、ほ場ごとのデータをまとめてばらつきがないかを確認することができます。

そのデータから、収量などのばらつきに応じて、翌年以降の施肥量の調整などで役立てられるようになりました。

そして、自動運転アシスト機能を持つ機種では、操作経験の少ない人でも安全かつ正確に作業を行えるようになりました。

また、2023年6月にクボタは世界初となる無人自動運転コンバイン「アグリロボコンバイン DRH1200A-A」を発表し話題となりました。

 

導入後のメリット・実績

品質の向上や安定化、収穫量の増加、ロスの軽減、収益増加、省力化など

 

主なメーカーの製品

(株)クボタ

DIONITH

ヤンマーアグリ(株)

YH471A、YH571A

井関農機(株)

収量コンバイン

 

 

高性能田植機

クボタの田植機AgriRobo NW8SA

出典:株式会社クボタ

 

概要

直進や旋回のアシスト機能が追加され、不慣れな操縦者でも熟練者と同等以上の精度と速度で田植え作業ができます

可変施肥機能が付いた田植機では、ほ場の情報をセンサーで取得し、状況に応じて施肥量を自動で調整してくれます。

また、クボタとイセキからは無人で田植作業を行ってくれるロボット田植機も登場しています。

 

導入後のメリット・実績

品質の向上や安定化、収穫量の増加、収益増加、適切な施肥により肥料コスト削減、省力化など

 

主なメーカーの製品

(株)クボタ

Agri Robo 田植機 NW8SA

ヤンマーアグリ(株)

YR8D

井関農機(株)

さなえPRJ8

 

 

ラジコン草刈機/ロボット草刈機

和同のロボット草刈機ロボモアMR-301H

出典:和同産業株式会社

 

概要

ラジコン草刈機は、離れた場所からプロポ(コントローラー)で操作し、急斜面や人が入り込みづらい場所の草刈りを行うことができます。

夏の暑い日では、日陰から操作し作業できるので熱中症対策にもなります

ロボット草刈機では、完全に自動化された草刈機で、指定した範囲の草刈りを自動で行ってくれます。

お掃除ロボットのように動き回り、時間指定や作業中に勝手に充電もしてくれますので、離れた場所で別の作業をしながら使用することが可能です。

 

導入後のメリット・実績

省力化、作業負担の軽減、熱中症対策、安全性の向上、草刈りの作業時間の低減など

 

主なメーカーの製品

(株)クボタ

ARC-501 ラジコン草刈機

ヤンマーアグリ(株)

YW500RC

(株)オーレック

RCSP530 ラジコン草刈機スパイダーモアーRC

(株)やまびこ

共立ラジコンモア RCM600

(株)アテックス

RJ705 ハイブリッドラジコン草刈機

(株)ササキコーポレーション

電動リモコン作業機 smamo(スマモ)

サンエイ工業(株)

ラジコン操作式草刈機 spiderシリーズ

和同産業(株)

ロボモア MR-301H 自立走行無人草刈機

本田技研工業(株)

ロボット草刈機 Grass Miimo(グラスミーモ) HRM3000

ハスクバーナ・ゼノア(株)

AUTOMOWER™ 450X ロボット芝刈機

 

 

アシストスーツ

イノフィスのマッスルスーツEvery

出典:楽天市場「株式会社イノフィス マッスルスーツEvery」

 

概要

アシストスーツは、体に装着し中腰での作業や持ち上げ・持ち下げの作業などをアシストしてくれるものになります。

少ない力で重いものの持ち運びが可能になるので、体を動かすことが多い農作業において大活躍しています。

アシストスーツには、電動式と非電動式があり、パワーが高いのは電動式、軽量で安価なのは非電動式、というように一長一短です。

非電動式でも十分なパワーと効果が得られるものもあるので、作業内容に応じて導入を検討すると良いでしょう。

 

導入後のメリット・実績

腰にかかる負担を減らし腰痛を引き起こすリスクを軽減、女性や高齢者でも楽に作業が可能、作業効率の向上、比較的安価で導入しやすいなど。

 

主なメーカーの製品

(株)イノフィス

マッスルスーツエブリィ

UPR(株)

サポートジャケットEp+ROBO(モーター駆動型)

パワーアシストインターナショナル(株)

PAIS-M100

(株)クボタ

ラクベスト ARM-1D

(株)ダイドー

TASK シリーズ

CYBERDYNE(株)

HAL-LB シリーズ

 

 

農業用ドローン

DJIの農業用ドローン

出典:DJI Agriculture

 

概要

農業用ドローンは、農薬や肥料を入れるタンクとノズルを搭載したドローンで、遠隔操作で上空から広範囲に散布が行えるものになります。

上空からなら、ヘリコプターを使っての農薬散布もありますが、ドローンは手軽で自分のタイミングで使用できるため購入が増えてきています。

また、カメラやセンサーの付いたドローンでは作物の生育状況の確認ができたり、自動運転が可能なドローンでは設定した飛行ルートで自動で農薬散布を行うことが可能です。

 

導入後のメリット・実績

地上からの農薬・肥料散布に比べ大幅な労力の軽減、作業時間の短縮、農薬の吸い込みのリスク低下、生育ムラの改善など。

 

主なメーカーの製品

DJI Agriculture

Agras T30

XAG JAPAN(株)

XAG シリーズ

ヤマハ発動機(株)

ヤマハ産業用マルチローター YMR-08

(株)ナイルワークス

Nile-T20

(株)NTT e-Drone Technology

AC101

(株)マゼックス

飛助 シリーズ

TEAD(株)

TA408-F

(株)クボタ

T30K

 

 

自動抑草ロボット

イセキの自動抑草ロボットのアイガモロボ

出典:井関農機株式会社

 

概要

自動抑草ロボットは、田植え後の水田に浮かべ自動で動き回り、雑草の繁殖を抑えるものになります。

スクリューの水流で水田を濁らせ、太陽光を遮断させることで、雑草が光合成できない状態を作ることが可能になります。

また、巻き上げられた水田の土によって雑草の種子が出芽できない深さに埋没できることで、さらに効果を高めています。

現在、自動抑草ロボットは、有機米デザイン(株)と共同研究をした井関農機(株)から販売されている「アイガモロボ」(2023年1月発売)のみですが、使用した農家のうち7割以上が効果を実感した報告もあり、これからの普及に期待されます。

 

導入後のメリット・実績

除草の手間や除草剤の削減、太陽光発電となるので経済的、有機栽培の農家に大きく貢献、品質向上など。

 

主なメーカーの製品

井関農機(株)

水稲用自動抑草ロボット「アイガモロボ」

 

 

収穫用ロボット

デンソーのトマト収穫ロボット

出典:株式会社デンソー

 

概要

施設栽培における収穫作業は、全体の作業から見ても多くの時間と労力を要します。

収穫用ロボットは、そんな農家の負担を大きく軽減してくれる画期的なものになります。

収穫に最適な状態の見極めが最大の課題でしたが、AIの活用により作業精度は大きく向上してきています。

まだ商品化がされていないものが多いですが、実用化に向けて着々と開発が進んでおり、導入への期待が大きくなっています。

 

主なメーカーの製品

inaho(株)

アスパラガス収穫ロボット

ミニトマト自動収穫ロボット

AGRIST(株)

ピーマンの自動収穫ロボット「L」

(株)デンソー

トマト収穫ロボット「FARO(ファーロ)」

(株)アイナックシステム

イチゴ自動収穫ロボット「ロボつみ」

 

 

 

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この記事を書いた人

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代表取締役 道地竜史
農機具買取モノリーフ代表取締役
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